県内外

【新型コロナ】変異ウイルス 岩手県内初確認 英国型2人

 県は5日、新型コロナウイルスの患者2人から英国型変異ウイルスが確認されたと発表した。変異ウイルスの検出は県内初。英国型は通常より感染しやすく、重症化のリスクが指摘されているが、現時点で県内での拡大は確認されていない。

 同日の新型コロナ対策本部員会議で県が明らかにした。

 変異ウイルスが検出された2人は、3月22日から4日までに県が公表した患者。重症ではない。いずれも県内在住で、県外患者との接触歴があった。県は既に2人の接触者を対象に調査を実施し、ウイルス不検出であることを確認済み。県は個人が特定される可能性があるとして、2人の年代や性別、住所などを公表していない。

 県では変異ウイルス発生の早期探知を強化するため、2月から県環境保健研究センターで確認された陽性例について、検体を抽出し変異ウイルスの疑いがある患者を特定するためのスクリーニング検査を実施している。

 民間検査機関から提出された検体も含めこれまで計120件を検査し、うち2件から変異ウイルスが検出された。国立感染症研究所でゲノム解析を行い、5日までに英国型と判明した。

 変異ウイルスの検出を受け野原勝県保健福祉部長は「変異ウイルスであっても、感染対策は通常と変わらない。県民には引き続き密集の回避や、手指消毒などの予防対策を徹底してほしい」と呼び掛けている。

新規1人感染

 盛岡市は5日、新たに同市の20代看護師男性の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。教育保育施設のクラスター(感染者集団)関連で、重症ではない。県内の患者累計は705人となった。

 男性は県内の病院に勤務し、患者との接触歴があった。教育保育施設関連の累計は48人となった。

momottoメモ

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