北上・西和賀

キオクシア第2製造棟 用地整備に着手 建設時期検討へ 北上工業団地内

キオクシアの北上第2製造棟立地へ始まった用地整備工事=4月27日、北上市北工業団地

 半導体大手・キオクシア(東京都港区、早坂伸夫社長)は、北上市の北上工業団地内で第2製造棟などの立地に備え用地整備工事に着手した。初期は市や県、民間から取得する15ヘクタールで整備する計画。用地整備は2022年春ごろに完了し、同社は市況の動向を見ながら具体的な建設時期を検討していく。

 同社は、北上工業団地の拡張エリア11・5ヘクタールを16億4840万円で取得。これに周辺の市道、県道や民間の土地を合わせて15ヘクタールを取得し整備する。

 現在、稼働している北上第1製造棟(K1)の北側に電気や水、ガスを供給する動力ヤード、倉庫などの付帯施設を配置し、東側に北上第2製造棟(K2)を建設する計画。さらに、K2南側の民間の土地取得に向けて交渉を進めている。

 同社が製造するフラッシュメモリは5Gサービスや人工知能(AI)、膨大なデジタルデータ活用などで中長期的な市場の成長が見込まれ、同社広報部は「世界的な競争力を確保するため、生産能力の最大化を図る」と説明。「地域の皆さまに配慮しながら工事を進めていきたい。K2の建設時期、生産能力など具体的な計画は、市場動向を見極めながら検討していく」としている。

 用地整備工事は北上工業団地を通る市道川原町南田線にもかかり、市は同社に同路線の一部を払い下げする方針。6日午前9時から全面通行止めとなり、代替路となる東部道路などは6月1日に開通する。市は6、7月の市議会で市道廃止、払い下げの議案を提出する見込み。

 川原町南田線は花巻市内とJR北上駅東口方面を結ぶ主要幹線路だが、北上市は同社の拡張には払い下げが不可欠と判断。市はさらに、K1の北西部16・5ヘクタールで工業団地を拡張整備する方針で21年度から事業に着手、25年度の分譲開始を目指している。

 市企業立地課の高橋剛課長は「生産効率の最大化へキオクシアの投資ニーズに応えていく。引き続き地域住民、地権者に丁寧に説明し、理解を得ながら進めていきたい」と話している。

 K1は19年秋に完成し、20年1~3月期に稼働開始。現在、現地子会社のキオクシア岩手が従業員1100人体制で運営している。仮にK2がK1と同規模となれば、さらに1000人規模の雇用が見込まれ、市内や県内経済に大きな波及効果が見込まれる。

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