北上・西和賀

件数、金額過去最高 北上市 特産品魅力広く定着 昨年度ふるさと納税

 北上市に2020年度寄せられたふるさと納税「ふるさと北上応援寄付」は9万7567件、総額16億8487万円(前年度比1615件、4008万円増)となった。件数、寄付額とも微増しともに過去最高を記録。多くは従来からの「北上ファン」によるリピーターの寄付とみられ、北上の特産品が魅力が広く定着しているといえそうだ。

 市は、ふるさと納税業務を北上観光コンベンション協会に委託し、寄付者には市内の特産品を返礼品として送付。17年8月までは寄付額の4割以内で、同年9月以降は全国の基準と同じく3割以内としている。その影響で18年度は減少したものの、19年度に盛り返し20年度も総額で2・4%微増した。

 市産業雇用支援課によると、寄付者の都道府県別では東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏1都3県で全体の半数近くを占め、大阪、愛知、兵庫、福岡の各府県などの大都市圏が目立つ。

 寄付者が指定する使途の目的別では「市長におまかせ」が最も多く、「小中学校などの安全な教育環境づくり」「子育てや高齢者にやさしい環境づくり」と続く。市にとって貴重な財源で、北上の地場産品の魅力を全国に発信する重要なツールとなっている。

 現在、920種類の返礼品を扱っている。20年度の上位は、これまでと同様に三菱製紙のティッシュペーパー、トイレットロール、ロシア料理店トロイカのチーズケーキ、青果販売店P&Cリンクの野菜セット定期便(6カ月、12カ月分)などが目立つ。ユーティーオーのカシミヤ製ストール、岩手製鉄のダクタイルパン、北上産リンゴなども従来通り人気を集めた。

 一方、従来の返礼品は量的に限りがあり、「定番」以外の目新しい返礼品は乏しい。新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要を背景に、豊富な返礼品を取りそろえた近隣自治体が大きく伸ばす中、「頭打ち」の状況ともいえる。

 市産業雇用支援課の武田明一課長は「多くは従来からの北上ファン、リピーターに寄付いただいたと思う」と感謝。「今後、少しでも増やすには新たな魅力的な返礼品が必要。各事業所にも呼び掛けて返礼品開発に力を入れ、北上ファンを増やす仕掛けづくりをしていきたい」と話している。

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