花巻

大学日本一へ闘志 北東北春季V報告 富士大硬式野球部【花巻】

上田市長(中央)に春季1部リーグ戦優勝を報告した富士大硬式野球部の選手ら

 北東北大学野球の春季1部リーグ戦で2季連続35度目の優勝を飾った花巻市の富士大硬式野球部は31日、市役所を訪問した。上田東一市長に今季リーグの戦績などを報告し、6月7日から東京都で開幕する第70回全日本大学野球選手権記念大会での健闘を誓った。

 1部リーグは6チームが出場し、4月17日に開幕。5月24日まで、2回戦総当たりで争われた。

 富士大は花巻球場で行われた第1週のノースアジア大(秋田)戦で、金村尚真投手(3年)がリーグ史上2人目となる完全試合を達成。その後も白星を積み重ね、通算9勝1敗で春として3年ぶり14度目の頂点に立った。

 金村投手は最優秀選手賞と最優秀防御率賞、山城響主将(4年)が最多本塁打賞などを受賞した。

 市役所には安田慎太郎監督、山城主将、小林大介副主将(同)らが訪れ、上田市長に今季の戦いぶりを伝え、市の支援などに感謝を示した。上田市長は「コロナ禍で大変なこともあったと思うが、それを力に変えて団結し、優勝できたのはとても立派。全日本でも頑張ってほしい」とエールを送った。

 富士大では1月に新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生。練習ができない厳しい時期もあったものの、小林副主将は「苦しい時だからこそ部員が団結し、チームで高い志を持つことができた」と振り返る。

 全日本選手権で富士大は、初日の1回戦(東京ドーム第4試合)で岐阜聖徳学園大(東海地区大学野球連盟代表)と対戦する。安田監督は「1部リーグ戦ではリードされる試合はほとんどなかったが、全日本選手権はそうはいかない。追う展開や1点差ゲームとなったときに、プレッシャーに勝てるメンタルが重要となってくる」と気を引き締める。

 全日本選手権初優勝を狙うチームを牽引(けんいん)する山城主将は「1部リーグ戦では昨年の経験を生かし、いい試合ができた。ここからが勝負。勝負強さを持って、日本一を取りにいきたい」と闘志を燃やす。

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