一関・平泉

60代男性200万円被害 弁済費用名目の特殊詐欺 一関

岩手県警一関署=一関市山目三反田

 一関署は3日、一関市内の60代男性が架空の協会をかたる男から他人の携帯電話をウイルスに感染させたことによる弁済費用を名目に、現金自動預払機(ATM)で約200万円をだまし取られる特殊詐欺被害が発生したと発表した。

 同署によると、5月31日午前、男性の携帯電話に「NTTファイナンスサポートセンター」から「ご利用料金の支払い確認がとれていない」旨のショートメールが届いたため、男性がメールに記載の連絡先に電話。

 同センターを名乗る男は「あなたの携帯電話がウイルスに感染しており、他人の携帯電話に感染させている。弁済費用を支払う必要があり、支払わないと裁判になる」などとして、手続きの方法について架空の協会から説明を受けるように伝えた。

 その後、協会を名乗る男から電話があり、近くの金融機関で弁済費用として現金を振り込むように言われたため、男性は携帯電話で指示を受けながらATMで複数回にわたり約150万円を振り込んだ。

 6月1日午前には、別の協会を名乗る男から電話があり、「サーバー保険に入ってください。保険に入らないと、さらにウイルス感染させた場合、多額の弁済が必要になる」などと言われたため、男性は別の金融機関のATMで携帯電話で指示を受けながら約50万円を振り込んだ。

 男性がさらに振り込みをしようとしたところ、金融機関の職員に止められ、被害に気付いた。

 同署では「電話やメールでお金を請求された場合には詐欺の可能性がある」として、「1人で決断することなく、必ず家族や友人、警察などに相談してほしい」と注意を呼び掛けている。

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