コロナ禍照らす光 大東・摺沢 六角あんどんお目見え【一関】
一関市大東町の大東コミュニティセンター(室蓬ホール)の駐車場に摺沢地区のお盆の伝統行事「摺沢水晶あんどん祭り」で飾られる六角あんどんがお目見えした。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため今年の祭りはオンライン開催となり、通りを照らすあんどんは見ることができないが、地域の集いの場の一角に明かりをともしている。
同センターに設置されたのはかつて摺沢で産出され、地名の由来にもなっている水晶をかたどった六角形のあんどん9基。同祭り実行委員会が専用サイトなどで実施した募集で寄せられた作品の中から選んだ動物や郷土芸能、人気キャラクターなどが描かれたあんどん絵8点を飾っている。
このほか、同センターにあるJR大船渡線摺沢駅出入り口にも美人画や鹿(しし)踊りが描かれた大型のあんどん2基が設置された。
六角あんどんは13日から15日までの3日間設置し、夜間は明かりをともす。
摺沢水晶あんどん祭りはお盆の帰省客に古里を感じてもらい、観光客の呼び込みにもつなげようと1980年代に始まり、回を重ねながら摺沢地区のお盆の風物詩となった。祭り期間中は六角あんどんや大型のあんどん、夢あかりを通りに設置、小僧姿に扮(ふん)した地域の子供たちが家々を歩きお盆の迎え火を分けて歩く「献灯行進」なども行っていたが、コロナ禍で昨年に続き今年も専用サイトであんどん絵を募集、公開するオンライン開催となった。
一般から応募のあった約240点のあんどん絵は13日から専用サイト=https://surisawa-andon.com=で公開しており、閲覧者は気に入った作品に投票できる。結果は後日、岩手日日などで発表する予定だ。
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