一関・平泉

紅葉の中 稚児愛らしく 秋の藤原まつり開幕【平泉】

見頃を迎えた紅葉の下、中尊寺参道で行われた稚児行列

 第71回秋の藤原まつり(平泉観光協会主催)は1日、平泉町内で始まった。初日は中尊寺と毛越寺で開幕を告げる法要が営まれたほか、3日までの期間中は中尊寺で仕舞、毛越寺では国重要無形民俗文化財「延年の舞」上演などが予定され、紅葉が始まった町内に一層の彩りを添える。

 このうち中尊寺(奥山元照貫首)では一山の僧侶や町内関係者ら約50人が参列し、本堂で藤原四代公追善法要が営まれた後、稚児行列が行われた。

 町内の二葉きらり園(町立幼稚園・平泉保育所)と長島保育所の年長児53人が参加。男子は烏帽子(えぼし)、女子は宝冠をかぶり、赤と青の狩衣(かりぎぬ)と直垂(ひたたれ)姿にモミジの枝を持ち、本堂から金色堂まで300メートルを練り歩いた。

 見頃を迎えた紅葉の中を進む稚児の姿が、一般の参拝者や修学旅行の中学生から注目を集めた。6歳の時に稚児を務めたという津嶋賢太郎さん(42)は、同園に通う次女優花ちゃん(6)と参加。「化粧してきれいにしてもらった」と愛らしく語る娘の姿に目を細めて見入っていた。

 2日は同寺と毛越寺で一関市と宮城県栗原市の郷土芸能、3日は中尊寺境内にある白山神社能舞台で喜桜会による謡と仕舞など、毛越寺では延年の舞をそれぞれ上演。両寺で同町の達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門神楽のほか奥州市に伝わる郷土芸能も披露される。

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