花巻

こだわり農産物一堂に なちゅらるマルシェ 市振興対策本部【花巻】

環境に配慮した農産物が販売された「花巻なちゅらるファーマーズマルシェ」

 花巻市農業振興対策本部農村振興部会は3日、同市南新田のいわて生協コープ花巻あうるで、市内の農家が生産した無農薬の農産物などを販売する「花巻なちゅらるファーマーズマルシェ」を開いた。農家と消費者とをつなげる地産地消の試み。生産者自ら店頭に立ち、買い物客の質問に応えながらこだわりの品を売り込んだ。

 同部会によると、特に農薬を使わない野菜などは市場流通に乗ることが少なく、市内に住む消費者であっても手に入れづらい状況にあるという。

 市内では新規就農者が増え、農薬を使わないなど環境に配慮した農業を志向する生産者がいる一方、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みや新型コロナウイルスの影響による内食などから、環境に配慮した食に関心を持つ消費者が増えていることに着目し、両者をつなぐことで市の農業を知ってもらおうと初めて企画した。

 消費者と連携した地産地消の取り組みに力を入れるいわて生協の協力を得て開催。自然農園ウレシパモシリ(東和町)、やえはた自然農園(石鳥谷町)、ひばり農園(東和町)、里山耕暮(同)、豆蔵おしきり(成田)の5農家の商品が並んだ。

 やえはた自然農園は、農薬や肥料を使わず米や小麦、豆などを自然栽培し、農園産の農産物で菓子を作っている。農園併設のカフェや各地のマルシェで販売してきたが、新型コロナウイルスの影響で販売機会が失われた。同園の藤根香里さんは「消費者から『おいしかったよ』などと言われるとうれしく、生産意欲につながる」と語り、消費者と生産者の顔が見える関係づくりが地産地消に必要だという。

 この日にマルシェを利用した近くに住む会社員花崎達哉さん(30)は新型コロナがきっかけで食の安全や、環境に配慮した食に関心を持つようになった。アニマルウェルフェア(動物福祉)の考え方から「自由に動ける環境で育った平飼い卵に切り替えようと思ったが、手に入れるのは難しい。身近に購入できる環境があることで良い循環を作っていけるのでは」と話していた。

 同部会では今後も商業施設などと連携した地産地消の推進を検討していく。

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