北上・西和賀

西和賀 排雪機械の動作確認 JR盛岡支社、安定輸送へ万全期す

運用時期を前に点検などが行われた排雪モータカーロータリー

 JR盛岡支社(久保公人支社長)は3日、線路に積もった雪を除去する大型保守用機械「排雪モータカーロータリー」の点検・訓練を西和賀町内で実施した。本格的な降雪期を前に動作を確認し、列車の安全・安定輸送に万全を期した。

 排雪モータカーロータリーは、進行方向の雪を集めてかき上げながら線路外に投雪する機械で、毎年12月15日から翌年3月15日までの期間、最終列車から始発列車までの間に運行する。重量22トン、全長約16メートル、最高速度は時速45キロ、除雪中の平均速度は時速10キロ。降雪量が多い場合は日中帯に走行し、列車運行が可能な線路状態を確保する。

 同日は保全作業に当たる関係者ら6人が参加。県内の北上線で運用される2台のうち、ほっとゆだ駅そばの車庫に保管する1台を使用し、除雪翼の開閉や雪をかき上げるロータリーの稼働、ライトの点灯などを確認した。

 同支社によると、2020年度は降雪量が多く、管内における雪害による運休は1495本と18年度の28本、19年度の73本を大幅に上回った。特に北上線は291本と津軽線に次いで多く、排雪モータカーロータリーの出動回数は日中104回、夜間93回に上った。

 同支社北上保線技術センターの簗田徳栄所長は「北上線をはじめ、東北でも雪が降り始めている。厳しい冬はこれからが本番。除雪機械の点検、訓練を無事終了し、これから運用できる。線路設備の点検もしっかり行い、お客さまが安心して列車を利用できる状態を維持していきたい」と語った。

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