北上・西和賀

専北高の部活支援 日盛ハウジング パートナーシップ締結【北上】

パートナーシップ協定を結んだ専大北上高の阿部校長(中央)と日盛ハウジングの杉沢代表取締役(左から4人目)ら

 専大北上高校(阿部伸校長)と、パルコホームを展開する住宅メーカー日盛ハウジング(本社盛岡市、杉沢淳代表取締役)はパートナーシップ協定を締結した。同校男女サッカー部、卓球部の活動にかかる諸費用の援助や地域活動への支援などを通じ、地域活性化につなげる。高校の部活動と企業が年間を通じてパートナーシップを結ぶのは県内初となる。

 男子サッカー部は11月の全国選手権県大会で優勝し、2大会ぶり2度目の全国切符を獲得。女子サッカー部は2020年の高校女子選手権東北大会で準優勝するなど好成績を残しており、年明けの全国大会に6大会連続6度目の出場が決まっている。卓球部は今年の県高校総合体育大会の個人戦で上位を独占したほか、男子団体は優勝して9大会連続26度目の全国大会出場を果たした。

 協定を結ぶことで、試合や遠征などにかかる保護者の経済的な負担軽減、選手・チームの強化が図られるほか、子供たちを育成するスポーツ振興活動のサポートなども想定される。各部の選手は「パルコホーム」のロゴ入りウエアなどを着用し、パートナーシップをPRする。協定は今月1日付で1年ごとに更新する。

 北上市新穀町の同校で10日、記者会見が行われ、男子サッカー部の小原昭弘監督は「北上市のスポーツ振興にも貢献できる。三つのクラブが子供たちにとって憧れのチームになれるよう人間性を高めたい」、吉武皇雅主将(3年)は「全国で勝ち進み、岩手のサッカーを盛り上げたい。協定を結ぶことができて光栄。目標の日本一を達成できるように練習に励んでいく」とそれぞれ思いを語った。

 杉沢代表取締役は「強豪校ほど部活動の費用が問題になっている。これを機に、地元企業が未来ある子供たちとタイアップする環境がつくられることを願う」と述べた。

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