北上・西和賀

雪国から真心込め 大根の一本漬け発送作業【西和賀】

大根の一本漬けの入った発泡スチロール箱に雪を詰めて発送する従業員

 西和賀町の第三セクター西和賀産業公社は、オーナー制度で注文を受けた「大根の一本漬け」の発送作業を開始した。豪雪地帯の特徴を生かし保冷用の雪を詰めて全国各地に届ける。作業は2022年1月末まで続く予定で、年内をめどにオーナーを募集している。

 生のダイコンを丸ごと漬け込んだ同商品は、ぱりぱりとした食感と独特の香りが人気で、10月から11月中旬までに3万本ほどが漬け込まれている。まとめて購入できるオーナー制は12年に導入され、昨季実績は約4000本。今季も同程度が見込まれ、同町上野々の製造工場では、従業員が一本漬け入りの発泡スチロール箱に雪を入れる作業に追われている。

 豊富な積雪を生かしたユニークな手法は年々認知度が高まっている。雪を楽しみにしている人や、懐かしがる同町出身者もいるといい、同公社の廣瀬稔生産加工課長は「敬遠されがちな雪を活用することで話題性もある」と語る。

 オーナー制は、1本450円(税込み)で5本以上から注文できる。送料は全国一律1000円。なくなり次第、終了となる。問い合わせは同公社=0197(82)2211=へ。

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