北上・西和賀

首位はhoKko開所 北上市勢10大ニュース 2位にトリプル周年

 北上市は、2021年「市勢10大ニュース」を発表し、1位には「保健・子育て支援複合施設『hoKko』がオープン」が選ばれた。2位に三つの周年記念事業「市民一丸で祝うキタカミトリプルアニバーサリー2021」、3位に「児童生徒が各種大会で日本一に」が入り、コロナ禍が続く中でも明るい話題が上位となった。

 市は11月26日~12月7日、市役所3庁舎などに投票箱を設置。35件の候補を示し1人5件まで選んでもらい、市公式ホームページでも投票を受け付けた。これら市民投票14件54票、市幹部職員、各課の職員投票63件315票を同等の比重として集計した。

 その結果、4月にオープンしたhoKkoがトップ。子育て支援や健康増進の機能を集約し、子供から高齢者まで幅広い世代が集う新たな拠点として市民に親しまれている。

 2位のトリプルアニバーサリーは新型コロナウイルス感染拡大で第60回北上・みちのく芸能まつりが中止されたが、各団体・企業による30以上の協賛事業が行われ節目を盛り上げた。黒沢尻北小合唱部、上野中吹奏楽部をはじめスキー回転の葛巻福春選手(上野中出、小樽双葉高1年)、全国高校総合文化祭写真部門の谷地星さん(黒沢尻北高3年)が全国規模の各大会、コンクール等で「日本一」相当となるなど、児童生徒の活躍が目立ち3位となった。

 4位は展勝地開園100周年。11月に式典や記念植樹が行われ、節目を祝った。5位はコロナ関係。市内でもクラスター(感染者集団)が発生するなど猛威を振るったが、ワクチン接種が進んだ。

 6、7位は道路関係。花巻市街地と県立中部病院、江釣子地区を結ぶ北上市道飯豊北線が4月に全線開通した一方、西和賀町内の国道107号がのり面崩落の危険性から5月以降長期通行止めが続き、両市町の交通網に大きな支障を来している。いわて北上マラソン大会は18、19年は台風、20、21年はコロナの影響で4年連続の中止。ラストランなく20回の歴史に幕を閉じ、9位となった。

 髙橋敏彦市長は「コロナ禍に翻弄(ほんろう)された一年だったが、多くの市民がトリプルアニバーサリーを通じて北上市の魅力を全国に発信してくれた。特に、子供たちの活躍には目を見張るものがあった」と総括。「子供たちや子育て中の家庭を支えるhoKkoがトップとなり、子育て環境に注力してきた私たちにとって何よりうれしい」とする談話を出した。

▲ツインモールプラザ西館にオープンした保健・子育て支援複合施設「hoKko」。子供たちの室内遊び場も整備された=4月5日

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