思い込め 絵入り年賀状 お年寄り感激 衣川中生【奥州】
奥州市の市立衣川中学校(菊地榮壽校長、生徒93人)の全校生徒は、地域のお年寄りに年賀状を書いた。年賀状は生徒が思いを込めた絵と新年のあいさつをしたため、衣川民生児童委員協議会(佐藤忠助会長)が年末年始の見守り活動に合わせて1人暮らしのお年寄り宅に届けた。お年寄りたちは「うれしいね」と地域の心遣いに感謝している。
同校は2021年度に手書きの暑中見舞いを贈り、好評だったことから季節のあいさつとして年賀状にも取り組んだ。1人1枚ずつ書き、配布は暑中見舞いの時と同様に生徒たちの気持ちを届けたいと地域の民生委員17人が担った。
5日には、同校生徒会書記次長の髙橋優心さん(1年)と担当民生委員の千葉祥子さんが同市衣川高保呂の農業菊地縫子さん(84)を訪ね、年賀状を届けた。髙橋さんは「コロナにも気をつけて暮らしてください」と話し掛け、菊地さんは「若い人たちから手紙をもらってうれしい。元気になる」と感謝していた。
髙橋さんの年賀状は「暖かみを感じてもらいたい」とオレンジ色を背景に、濃い緑の葉がついたツバキを描いたもの。「健康で安心してもらいたい」という願いも込めたという。
千葉さんは「菊地さんは暑中見舞いを届けた時も感激していた。今回も素敵な年賀状で喜んでいたのが何よりだ」と話していた。
同市社会福祉協議会衣川支所によると、年賀状は同日までに対象のお年寄りに届けられたという。