一関・平泉

極寒の中セリ収穫 きょうは七草【一関】

厳しい寒さの中行われたセリの収穫作業=6日、一関市舞川字木戸地内

 6日の一関地方は高気圧に緩やかに覆われ曇りや晴れとなったものの、気圧の谷や寒気の影響で最低気温は千厩氷点下9・6度、一関は今季一番の冷え込みとなる同7・9度(ともに盛岡地方気象台調べ)。こうした中、一関市内の圃場(ほじょう)では7日の「七草」を前にセリの収穫が行われている。

 同市舞川字木戸地内で40年以上前からセリを栽培している蓬田富雄さん(72)=平泉町長島字前林=は、2021年12月下旬から今季の出荷をスタート。6日午前は凍てつく寒さで一面真っ白な霜に覆われた中、膝上まで水に浸かりながら青々と茂ったセリを根元から引き抜き、泥を洗い流しては市内や県南の市場へ出荷する作業に追われた。

 七草は、近代に入るまで「人日(じんじつ)の節句」とされ、この日に春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)を入れた七草がゆを食べる風習がある。蓬田さんは「以前は1月上旬が出荷の中心だったが、最近はスーパーなどで七草をそろえたセット販売が多くなってきた」と語り、正月用となる12月下旬がピークになっているという。

 同気象台によると、7日の県内は次第に冬型の気圧配置となるため曇りで、午前中は雪の降る所が多く、ふぶく所がある見込み。

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