花巻

利用者前年度比2.4倍 コロナ禍前まで回復 花巻空港年末年始

 県がまとめたいわて花巻空港の2021年度年末年始(12月25日~1月4日=11日間)利用実績によると、国内定期便5路線の総利用者数は前年度比2・4倍の1万5315人で、新型コロナウイルス感染拡大前の19年度並みの水準まで回復した。

 県交通政策室が、日本航空(JAL)とフジドリームエアラインズ(FDA)の実績を基にまとめた。20年度の年末年始は12月25日~1月3日、19年度は12月27日~1月5日の各10日間だが、今年度と同月日(12月25日~1月4日)実績で比較した。

 今年度の総利用者数は、帰省の自粛や天候の影響を受けた前年度を8950人上回り、利用率は前年同期比29・0ポイント増の74・0%となった。19年度と比べても786人増え、利用率も2・1ポイントアップした。

 路線別では、JALが札幌線(1日3往復)と大阪線(同4往復)、福岡線(同1往復)で、合計提供座席数は1万1970席(前年同期比3724席増)、利用者数は8928人(同5009人増)で、利用率は74・6%(同27・1ポイント増)。中でも福岡線の利用率は91・6%に達した。期間中は新型コロナの影響で札幌線8便、大阪線8便の計16便が減便となったほか、天候不良で札幌線4便が欠航となった。

 FDAは名古屋線(1日4往復)の合計提供座席数が7008席(同1096席増)、利用者数が4978人(同2532人増)で、利用率は71・0%(同29・7ポイント増)となった。昨年3月末に就航した神戸線(1日1往復)は合計提供座席数1728便、利用者数1409人で、利用率は81・5%だった。機材繰りの影響で名古屋線2便が欠航となった。

 県交通政策室空港振興課は「前年度はコロナの影響もあって減便が多かった。今年度は新たに就航した神戸線に加え、年末年始から減便が解消され、緊急事態宣言などの移動自粛要請もなく、県をまたぐ移動に空路を利用されることが多かった」と分析している。

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