目指せ金 地元からエール 岩渕麗楽選手(東山出身)北京五輪代表【一関】
一関市東山町出身の岩渕麗楽選手(20)=一関学院高―法政大2年、バートン=が2月4日開幕する北京冬季五輪スノーボード女子のスロープスタイルとビッグエアの代表内定選手に決まった。地元からは2018年平昌五輪に続く2大会連続の代表入りを喜び、ビッグエアで4位だった前回を上回り、メダルの獲得を期待する声が相次いだ。
同町中心部の長坂商店街には市が2021年末設置した40枚のペナントがたなびく。岩渕選手が好きなピンクの地色に書かれているのは「目指せ金メダル!」の文字。「みんなで応援しよう」と添えられ、五輪へムードが高まっている。
同町長坂の鈴木富子さん(81)は「私たちの世代はスノーボードも知らずオリンピックも遠くの話だと思っていたが、地元の選手が出場するのは本当にうれしい。町を挙げて一生懸命応援したい」と祝福する。
岩渕麗楽一関後援会の事務局が入る東山地域交流センターのカウントダウンボードが示す五輪までの残り日数は20日で「あと15日」。「REIRA」の名前が入った応援ウエアは既に準備した100着が残りわずか。スタッフはこの日も注文受け付けや引き渡しなどの作業に追われていた。
市体育協会は同市狐禅寺の市総合体育館などに五輪出場決定を祝い、活躍を祈念する横断幕を掲示。市東山支所や後援会も同支所前や東山地域交流センターに横断幕を掲げる予定だ。
岩渕選手の代表内定を受け佐藤善仁市長は「2大会連続出場という快挙は市民に元気と希望を与えてくれるものであり、市民の大きな誇り。オリンピックでは思い切ったプレーでこれまでの努力の成果を存分に発揮してくれることを期待する」とコメントを発表。
後援会の鈴木正敏会長は「関係機関と連携を取りながら態勢を固め会員、市民を挙げてしっかり応援したい」とし、「前回の平昌五輪は惜しくも4位だったのでスロープスタイル、ビッグエアでまずはメダルを取ってほしい。できれば金を期待したい」とエール。
岩渕選手の父和宏さん(47)は「代表入りが内定してまずは安心した。前回はあと一歩でメダルが取れなかったので、その悔しさをばねにこれまでやってきたと思う」と娘の努力を思いやり、「五輪に向けて準備している技をしっかりと決めてほしい。女子のレベルが急激に上がっているので厳しい戦いになるとは思うが、金を目指して頑張ってほしい」と願いを込めた。