奥州・金ケ崎

「西遊記」稽古追い込み 29、30日市民文士劇 江刺【奥州】

第14回奥州市民☆文士劇に向けて通し稽古に臨むキャスト

 奥州市の江刺体育文化会館ささらホールなどが主催する第14回奥州市民☆文士劇「西遊記 神も仏も己の中に。行くぞ悟空、天竺めざせ!」は29、30の両日、同市の同ホールで開かれる。前回に続き新型コロナウイルスの影響で客席を限定するなどの対策を取るが、2日間計3回公演のチケットは完売。地域の元気を発信する楽しい舞台を成功させようと、参加者の稽古は追い込みに入っている。

 同ホールと実行委が主催して年1回開催。著名人の文士出演やエンターテインメント性の高い内容、生演奏の音楽などが特徴となっている。今回は2021年10月の顔合わせから準備がスタート。今年に入って計795席分のチケットが売り切れた。参加者は裏方、演奏含め約120人となる。

 西遊記はポピュラーな物語ながら、使命を帯びた旅に出る孫悟空らにコロナ禍の困難を乗り越える強さを託して上演する。

 本番が近付いて今月16日からは通し稽古が行われ、23日はキャストが衣装とかつらを着けて実施。雰囲気たっぷりの互いの装いを見るのは初めての人もいて、開始前には楽しげな雰囲気も漂った。稽古が始まると一転して空気は引き締まり、流れを通して演技や立ち回りなどを確認していた。

 孫悟空を演じる法人職員鈴木里彩さん(24)=同市江刺=は文士劇参加9年目で、「強く格好良く見えるよう、ポーズや戦い方を模索している。みんなでわいわい楽しくやっているが、本番まで残り1週間を切り緊張感もある」という。同文士劇初の海外が舞台の作品に「堅苦しくなく新鮮な気持ちで演じられる。みんな知っている物語で子供から大人まで楽しめ、エンターテインメント性も高いので当日はぜひ楽しんでほしい」と話していた。

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