北上・西和賀

受験者全員合格 2級土木施工管理技術検定 たゆまぬ努力見事に結実 黒沢尻工高で初【北上】

2級土木施工管理技術検定第1次検定に合格した黒沢尻工高3年生

 北上市村崎野の県立黒沢尻工業高校土木科3年生は、2級土木施工管理技術検定第1次検定の受験者全員合格を達成した。同校にとって初めてで、後輩にとっても励みになる好結果に学校関係者は喜んでいる。

 2級土木施工管理技士は、土木工事の施工計画を作成し、現場での工程管理や品質管理、安全管理などを適切に実施するために必要な資格で、高校生は学科の第1次検定のみ受検できる。同校は土木科3年生35人のうち、部活動の大会などで受けられなかった7人を除く28人全員が合格した。

 担任の藤代伸幸教諭が中心となり、授業や放課後などに対策を進め、過去問題を繰り返し解いたり、職員が作った模擬試験に取り組んだりしたほか、生徒が課題研究で作成した問題集などで学力向上を図った。県建設業協会からは、講習会への講師派遣や、2021年10月に仙台市で行われた検定の交通費支援などの協力を受けた。

 菅原柊さん(18)は「土木工事の現場監督として、作業員に指示を出し、管理するのに必要なので取りたかった。みんなに信頼されて仕事ができるよう、学んだことを今後に生かしたい」、今野朔椰さん(18)は「過去問題で間違えたところを自分なりに調べたりした。みんなで合格できたのはすごいこと。今後は社会で経験を積んで1級を取得し、現場を取り仕切りたい」と思いを語った。

 土木科長の日向大志教諭は「生徒のレベルを底上げしようという担任の情熱と業界の協力、生徒のやる気がかみ合った。全員合格を果たしたことは自信になるし、他の生徒にも良い刺激を与える」とたたえた。

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