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メダリストら熱く語る 「復興五輪」いわて感謝祭

夢をつかむため大事なこととして「あきらめない心」と色紙に書いた上野選手

 県と東京2020オリンピック・パラリンピック聖火事業等県実行委員会は11日、「『復興五輪』いわて感謝祭」を盛岡市内で開催した。昨夏の東京五輪金メダリストらがリレートークを繰り広げ、五輪とパラリンピックの意義や、スポーツが持つ力、夢をかなえるために必要なことなどを熱く語った。

 東京大会と聖火リレーのレガシー(遺産)を継承し、コロナ禍でも目標に向かって頑張るアスリートを応援しようと企画し、五輪金メダリストとなった女子ソフトボールの上野由岐子選手や卓球混合ダブルスの水谷隼選手、パラリンピックトライアスロンの谷真海選手ら5人がリレートークを展開した。

 「未来」をテーマとしたトークでは、谷選手がパラリンピックが社会に与えた影響などに触れた。2012年のロンドン大会の成功を機に障害者に対する理解が広がったとし、バリアフリーなど課題が残る日本でも「東京大会はゴールではなくきっかけ。超高齢化社会を踏まえ、全ての人が住みやすいまちづくりにつながればいい」と語った。

 「スポーツのチカラ」をテーマとしたトークには、金メダルを掛けた上野選手、水谷選手、柔道男子100キロ級のウルフ・アロン選手が登場。夢をつかむために大事なこととして、上野選手は「あきらめない心」、水谷選手は「執念、貪欲」、ウルフ選手は「夢は大きく目標は身近に」と色紙にそれぞれ書き、スポーツに励む人に向けてエールを送った。

 トーク後、会場に集まった中高生らがプレッシャーの克服やモチベーションの保ち方などについて質問し、選手たちは「緊張の中でもリラックスする状態を探す」「目標を明確に持つ」などと笑顔で応じていた。

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