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ひな飾りみやびやか 南昌荘【岩手】

南昌荘に飾られている享保びななどの人形

 盛岡市清水町の市指定保護庭園「南昌荘」で、恒例のひな祭りが開かれ、手作りから年代物まで多彩なひな人形が並び、みやびやかな雰囲気を醸し出している。3月6日まで。

 明治時代に建てられた同市を代表する木造建造物で年中行事を大切にしようと、2001年から開催。同市を中心に県内外の20人から寄せられた40組ほどのひな人形が飾られている。

 このうち、江戸中期に流行した享保びなは高さ約40センチになる大ぶりの人形もあり、能面のような表情、金襴(きんらん)や錦を用いた装束などが来場者の目を引いている。

 夫と訪れた玉内ユキさん(80)は「こんなに古いひな人形はなかなか見られない。豪華で立派。昔話を集めたようなものまであって珍しい」と見入っていた。

 このほか、古今びなや段飾り、木目込み人形、つるしびな、手作りのぬくもりあるひな人形なども並ぶ。

 南昌荘を所有、管理するいわて生協の牧野典子さん(65)は「江戸時代から現代までたくさんの種類のおひなさまがある。一足早く春の気分を味わってもらいたい」と話している。

 時間は午前10時~午後4時。月、火曜は休館(28日と来月1日は開館)。入園料は大人300円、小中学生150円。

 問い合わせは南昌荘=019(604)6633=へ。

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