北上・西和賀

修理車椅子 アジア諸国へ 黒工高生 引き渡し【北上】

小原会長(右から3人目)に修理した車椅子を託す黒沢尻工高生ら

 北上市村崎野の県立黒沢尻工業高校ボランティア同好会のインターアクトクラブは4日、修理した車椅子を市社会福祉協議会に引き渡した。車椅子は県社協を通じアジア諸国に送られる。

 県内の工業高校生が中心となり車椅子を修理、整備する奉仕活動「いわて車いすフレンズ」の一環で、同クラブでは2003年度から代々引き継がれている。21年度も部員17人が取り組み昨秋に6台を贈り、今回は1年生8人が中心となり5台を手掛けた。

 生徒たちは各施設で使われていた車椅子のさびを一台一台丁寧に落とし、タイヤを点検し交換。ブレーキを調整し、新品同様に仕上げた。

 同校で行われた引き渡し式では、八重樫駿介部長(1年)が「心を込めて修理した車椅子11台が有意義に活用されるよう願います」と話し、市社協の小原善則会長に車椅子を託した。小原会長は「心のこもった車椅子をいただき、大変ありがたい。車椅子はアジア諸国で温かい気持ちで使われており、確実にお届けする。今後も協力いただきたい」と感謝し、同部と共に活動している北上和賀ロータリークラブの小原紀実会長も「専門性を生かし世の中を幸せにする活動で、誇りに思う」とたたえた。

 八重樫部長は「さび取りなどに苦労したが、世界で困っている方々の役に立ててうれしいし、やりがいを感じた。大切に使っていただければ」と充実した表情を見せていた。

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