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個性的な作品一堂に アートフェスタ 岩手県立美術館

竹内蒼さんの作品「剥落」

 県立美術館などが主催する企画展「アートフェスタいわて2021」は5日、盛岡市本宮の同館で開幕した。本県ゆかりの作家らによる多彩なジャンルの約100点が公開され、個性豊かな表現法で芸術の魅力を伝えている。21日まで。

 同フェスタは19回目。2021年秋に開催された第74回岩手芸術祭美術展受賞作品のほか、日本画、洋画、版画、彫刻、工芸、書道、写真、デザイン、現代美術、水墨画の10部門推薦作品、19年度県美術選奨受賞作も展示している。

 このうち竹内蒼さん(盛岡市)の「剥落」は、白毛のオオカミが上から落ちてくるさまが毛の一本一本まで緻密に描かれており、白と黒のコントラストが印象深い。

 佐々木秀次さん(花巻市)の「寄り添う」は、アルミ板の上に脳の神経細胞をモチーフに加工した銅板を貼り付け、人の記憶や思いなどを独特の手法で表現している。

 このほか、パッチワークのような構図にさまざまな動物が隠れた洋画、ネガティブな記憶を機械のスイッチや部品で社会の中にうごめくさまを表現した現代美術、家族の温かみを捉えた写真なども並ぶ。

 同館の加藤俊明上席専門学芸員は「多種多様で迫力のある作品もあるので、この機会に足を運んでいただき、新しい発見をしていただきたい」と来場を呼び掛けている。

 当日券は一般600円、高校生・学生350円、小中学生200円。開館時間は午前9時30分~午後6時(入館は5時30分まで)。月曜休館(21日は開館)。

 問い合わせは、同館=019(658)1711=まで。

▲県立美術館で開かれている本県ゆかりの作家らの作品を集めたアートフェスタいわて2021

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