花巻

死亡事故再発防止へ状況確認 花巻署など現場点検

花巻市北湯口地内の死亡事故現場を点検する関係者

 2月に花巻市北湯口地内の主要地方道盛岡和賀線で発生した交通死亡事故を受け、花巻署などは16日、事故現場点検を行った。関係者が事故発生時の道路状況などを踏まえながら再発防止策について考察した。

 事故は先月21日午前4時15分ごろに発生。北上市方面から紫波町方面に北進していた男性(19)の運転する軽乗用車が中央線をはみ出し、対向してきた大型トラックに衝突した。男性は病院に搬送されたが、同5時に脳挫傷のため死亡が確認された。

 現場は片側1車線の緩やかなカーブで、事故発生当時は雪が降っており、路面は凍結していた。点検には同署、県警交通企画課、花巻市などから9人が参加し、同署の八重樫徹交通課長が事故の概要を説明した。地元の交通安全協会などによると現場の路線ではスピードを出す車両が多いといい、カーブ手前での減速を警告する看板などが必要であることを確認した。

 また、運転免許を取得してから日が浅い若年層の運転意識の向上も必要不可欠であることを確認。県警交通企画課の伊藤秀一課長補佐は「自動車の性能が上がって事故は起こりにくくなっているが、ドライバーの意識改善はこれからも必要。交通ルールの基本に立ち返るように、免許を取得した若者への講習も重要だ」と話していた。

地域の記事をもっと読む

花巻
2024年5月6日付
花巻
2024年5月6日付
花巻
2024年5月6日付
花巻
2024年5月6日付