北上・西和賀

気持ち良く漬かって 西和賀・真昼温泉 小集落、運営に挑戦 下の沢 新体制で営業開始

下の沢集落運営協議会による運営が開始した真昼温泉

 西和賀町沢内の下の沢集落運営協議会(髙橋修会長)は、2022年度から同町沢内字前郷の真昼温泉を管理運営する。運営開始式が1日行われ、新たな体制による営業がスタートした。36世帯の地域自治組織が地元の日帰り入浴施設の経営に乗り出すことについて、同協議会は「小さな集落の大きな挑戦。これまで通り気持ち良く訪れていただけるよう、集落一同、心を込めてお迎えしたい」と意欲を新たにしている。

 同温泉は1967年に開湯し、96年に入浴設備や休憩室を備えた現在の建物ができた。素朴な共同浴場として地元に親しまれているほか、真昼岳への登山や渓流釣りなどで訪れた人らが疲労回復などに利用。泉質はアルカリ性で肌感が良く、年間約1万4000人の来場がある。

 同町では、町公共温泉施設を継続するため運営を行政から民間に移行する方針を掲げ、真昼温泉を含む町内七つの公共温泉施設の売却先を公募。いずれも応募者はなかったが、同温泉を絶やすまいと地元の有志が立ち上がり、同協議会が指定管理団体として運営を担うこととなった。

 式では、開湯以来足しげく通っており、同日最初の利用客となった石川隆男さん(89)=同町沢内字大野=に記念品のバスタオルや入浴券を贈呈。利用客全員にオリジナルタオルと紅白餅がプレゼントされた。

 髙橋会長は「皆さまから残してほしいという声をたくさん頂いた。集落が温泉を経営するのは全国的にも珍しく、私たちにとっても経験のないことだが気持ち良くお風呂に漬かっていただけるよう精いっぱい管理運営していく」とあいさつ。来賓の内記和彦町長は「温泉の存続に問題を抱える中、下の沢の地元の方々に将来につながる道を開いていただきありがたい。新たな挑戦が他の地域にとっても良いモデルになり、盛り上がっていくことを期待する」と祝辞を述べた。

 今後は毎週火曜日定休(祝日の場合は翌日)となる。営業時間は5月1日~10月31日が午後1時から9時まで、11月1日~4月30日は午後1時から8時まで。当日券は小中学生260円、一般440円、町内在住の65歳以上350円。年間最多来館者には地元産の新米約30キロを贈呈する。問い合わせ先は=0197(85)2420=。

 真昼温泉を除く町内の温泉施設は、穴ゆっこ(同町耳取)やゆう林館(同町湯之沢)が21年度で供用廃止。19年度から休業中のオアシス館(同町本内)も22年度で供用廃止となる予定。

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