一関・平泉

地元映画館の火 絶やすな 支援呼び掛け 地震で被害 一関シネプラザ CF開始、目標金額50万円

地震で大きな被害を受けた一関シネプラザ。再開に向けてクラウドファンディングで支援を呼び掛けている

 3月16日深夜に発生した福島沖を震源とする地震で大きな被害を受けた一関市磐井町の映画館一関シネプラザ(松本健樹代表取締役社長)は5日、再開を目指してクラウドファンディング(CF)を開始した。目標金額を50万円に設定しており、市民にとって身近な映画館の復活に向けて支援を呼び掛けている。

 同館は地震で天井の一部が落下したほか、映写機がずれ、スピーカーも落下して音響設備などにも影響が出て現在は休館している。工事費は約600万円かかるとされているが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い休館や売り上げ減など影響が続いた中でさらなるダメージを受けた形で、資金繰りも厳しいのが現状。そのため、CFにより再起を目指すことにした。

 目標金額は50万円で、返礼品としては映画招待券や市内店舗の菓子などを用意。「震災応援 小さな街の映画館が存亡の危機です 力を貸してください」と銘打った募集サイト=https://readyfor.jp/projects/cineplaza=を開設したほか、来館による寄付も受け付ける。

 CFは5日午前10時に開始され、同日午後5時現在で早くも35万5000円に達した。募集サイトには「思い出の場所です。再開を楽しみに、応援しています」「どうか災害を乗り越えて、スクリーンに再び光を灯してください」などという応援コメントが寄せられている。

 CFは21日午後11時までで、同館では「映画は文化の発信拠点で、ここも70年以上愛されてきた。何とか維持してやっていきたいので、支援をお願いしたい」としている。

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