一関・平泉

「うにぎり」旅のお供に 駅弁の日 企画参加 斎藤松月堂 あすから販売

「駅弁の日」にちなんで斎藤松月堂が10日から販売する平泉うにぎり弁当

 「駅弁の日」(10日)にちなみ、日本鉄道構内営業中央会が企画したおにぎり駅弁の販売イベントに、斎藤松月堂(本社一関市上大槻街、斎藤賢代表取締役社長)が県内では唯一参加する。同社オリジナルのウニのおにぎり「平泉うにぎり弁当」を出品し、JR一ノ関駅などで販売する予定で、駅弁と一緒に旅を楽しんでもらう。

 駅弁の日は、駅弁文化をこれからも継承していくことを狙いに1993年に制定。東北地方の駅弁業者は東日本大震災後にはこの日に合わせて被災地の学校などに駅弁を届ける企画などに取り組んできた。

 今回は、新型コロナウイルスの感染拡大で旅客が激減し、売り上げ減など大きな影響を受けた各業者が、旅の醍醐味(だいごみ)である駅弁をもう一度思い出してもらうことを願い、駅弁の始まりにちなんだおにぎり駅弁を販売することにした。

 企画には全国の21社が参加。斎藤松月堂は2020年の駅弁135周年の際に開発した平泉うにぎり弁当を出品する。主力商品の「平泉うにごはん」をおにぎりにして、鶏の照り焼きや卵焼き、きのこソテー、かまぼこを添えている。駅弁には各業者がお薦めする観光名称を紹介した駅弁カードが付けられており、抽選で全21種がプレゼントされる企画も用意された。

 期間は10日から24日まで。平泉うにぎり弁当は1個980円(税込み)で、一ノ関、盛岡両駅の売店で合わせて1日限定50個を販売するほか、東京、上野、新宿各駅でも提供する。前日までに予約すれば別途購入可能。

 斎藤社長は「今年は東北新幹線開業40周年を控える中、コロナ禍で苦境にある駅弁業者が一体となって、各社が魅力あるおにぎり駅弁を作った。車窓を眺めながらおにぎりを片手につまむという駅弁のルーツに思いをはせて旅を楽しんでもらいたい」と語っている。

 問い合わせは同社=0191(26)3000=へ。

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