北上・西和賀

桜テーマ 情景、世相詠む 愛好者の作品展示 詩歌文学館【北上】

日本現代詩歌文学館喫茶室に展示されている桜をテーマとした詩歌作品

 北上市本石町の日本現代詩歌文学館(高野ムツオ館長)は、地元の詩歌愛好者らによる「さくらの詩歌作品展」を同館喫茶室で開いている。30日まで。

 市民らに地元詩歌人の作品に親しむ機会を提供しようと春、夏、秋に開いている作品展の一環。春は「北上展勝地さくらまつり」に合わせ、桜をテーマにした直筆作品を喫茶室(フリースペース)の窓辺に展示している。今回は、北上詩の会、北上短歌協会、俳句団体の山水会と薊(あざみ)の会、川柳北上の会の5団体から詩7編、短歌7首、俳句8句、川柳7句の計29作品が寄せられた。

 短歌「飯豊(いで)森のさくら開花を合図としトラクターの音野にひびき合ふ」、俳句「蒼天へ花ほぐれ初む詩歌の森」など、この時期の情景を巧みに詠んだ作品がある一方、短歌「花咲けば狂ふ者らのこころをば嘲るやうなコロナウイルス」、川柳「自粛自粛ちょっとおしゃれで出てみたい」と、コロナ禍の世の中を反映した作品もある。

 同館の濱田日向子さんは「詩歌の森公園内の桜が咲き出し、散策にぴったりの季節だが、喫茶室でのんびり詩歌作品の“お花見”も楽しんでほしい」と話している。

 開館時間は午前9時~午後5時。問い合わせは同館=0197(65)1728=まで。

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