奥州・金ケ崎

日本初の公民館に焦点 設立経緯や歴史示す資料 後藤新平記念館企画展【奥州】

後藤新平記念館で開かれている企画展「『後藤伯記念公民館』誕生物語」

 後藤新平記念館(佐藤彰博館長)の2022年度第1回企画展「『後藤伯記念公民館』誕生物語~それは関東大震災から始まった~」は、奥州市水沢の同記念館で開かれている。日本初の公民館として2019年に国の登録有形文化財に指定された同公民館に焦点を当て、後藤と正力松太郎(読売新聞社7代目社長)との関係、公民館の歴史を関連資料で紹介。訪れた人たちが興味深く資料に見入っている。6月5日まで。

 今回の企画展の中心となるのは、同記念館と隣接している同公民館。後藤と正力の出会い、後藤から受けた恩義に報いるため正力が後藤の郷里に記念公会堂を建てたいと動いたこと、1941(昭和16)年11月3日に「後藤伯爵記念公民館」との名称で落成したこと、その後の公民館としての歩みを記述した資料を展示している。

 25(大正14)年11月8日に読売新聞新館落成祝辞を後藤が述べた際の原稿、同社主催で41年12月に行われた後藤伯爵追慕講演のパンフレット、同社が発行した公民館のパンフレット、後藤の手帳など2人の関係とともに日本初の公民館が建てられた経緯を知ることができる資料が並ぶ。

 さらに戦後の公民館として運営されていた当時の「業務日誌」「運営記録」「公営結婚関係」などの書類つづり、30年、50年、70年の節目に発行された記念史、現在の「後藤新平顕彰歌」の元となった「後藤伯爵記念公民館の歌」の歌詞付き楽譜などもある。

 同記念館では「最初は『大風呂敷』『実際的でない』との世間の評を受け、後藤を嫌いだと話していた正力が、仕事をする中で世間のうわさのような人でないと気付いて心酔するようになった。そうした関係性の中で生まれた『公民館』とこの地域との関係について改めて知ってもらいたい」と話している。

 開館時間は午前9時~午後4時30分で、月曜休館。入館料は一般、大学生は200円で、高校生以下は無料。

 問い合わせは同記念館=0197(25)7870=へ。

▲後藤伯記念公民館落成式典を報じる「夕刊岩手日日」

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