一関・平泉

棟方志功展 最多集客 市博物館昨年度 入館者1万5753人 コロナ前と同水準に【一関】

一つの展覧会としては一関市博物館開館以来最多の来館があった2021年度企画展「棟方志功展」

 一関市博物館(菊池勇夫館長)の2021年度入館者数は前年度比113・9%(8388人)増の1万5753人だった。昨年度は8月に新型コロナウイルス感染拡大による県独自の緊急事態宣言が発令され、入館を市民に限定した期間はあったものの、新型コロナを受けた休館はなく、企画展「棟方志功展」は一つの展覧会の入館者数としては開館以来最多を記録。他にも21年8月に同市と平泉町で開催された「奥の細道サミットin平泉・一関」に合わせた特別展のような市民の関心の高い企画展を開催したことでコロナ前と同水準の入り込みとなった。

 昨年度は、企画展「棟方志功展」(前期21年9月18日~10月24日、後期同29日~12月5日)、特別展「芭蕉と真澄―磐井を旅した人々―」(同7月10日~8月29日)、テーマ展「江戸時代の世界地図」(同4月29日~6月13日)、同「幕末明治を支えた大槻三代 玄沢・磐渓・文彦」などを実施した。

 このうち、棟方志功展は新型コロナの影響で前年度から延期して開催。期間中の入館者数が1万1392人と開館以来最多で、月別で見ても9月1555人、10月5376人、11月3861人と同展への関心の高さが際立った。

 同館の相馬美貴子主幹は「例年はテーマ展を年に3回するところ、昨年度はサミットに合わせて特別展を開催し、テーマ展を2回とした。緊急事態宣言時の入館者を市民に限定したこともあり、市内や近隣の人の来館が多かった」とし、「22年度は開館25周年記念企画展を予定している。前期、後期とも訪れてほしい」と語った。

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