奥州・金ケ崎

開催感謝し疾走 奥州きらめきマラソン 10キロチャレンジのみ3年ぶり 仲間と交流楽しむ

909人が出走した奥州きらめきマラソン10キロチャレンジ
東北在住者限定

 2022スポニチいわて奥州きらめきマラソン10キロチャレンジ(実行委主催)は15日、同市江刺の日本陸連公認10キロコースで行われた。コロナ禍のため10キロのみの特別大会としての開催で、東北6県在住者限定のレース。江刺地域市街地を駆け抜けた出場者たちは「3年ぶりの開催に感謝」と口々に語り、各地からエントリーした走る仲間たちとの交流も楽しんだ。

 奥州きらめきマラソンはフルマラソン大会として全国各地から出場者が集まるイベントに定着。新型コロナウイルス感染拡大を受け、2020大会、2021大会を中止としたが、今回は特別大会の位置付けで開催した。

 定員2000人に対し、東北各県から男女1059人がエントリーし、909人が出場。出場者は早朝からウオームアップをして待機し、気温16・4度(午前9時現在)、風速1・5メートル(同)という絶好のコンディションの下、午前9時15分にスタートした。

▲大会アンバサダーの那須川瑞穂さんもうちわで「声援」

 出場者はそれぞれの目標に向けて疾走。感染対策として声援は自粛が求められ、沿道の観客たちは手を振ったり、拍手したりといったスタイルで応援。2009年東京マラソン優勝者で大会アンバサダーの那須川瑞穂さん(奥州市出身)もうちわを手に応援した。

出場者の中には、大谷翔平選手、アニメキャラクターやタレントに扮(ふん)して走る出場者もいて、沿道から盛んな拍手を浴びていた。

 男子総合は、小野隼太さん(27)=金ケ崎町陸協=が小川孝代さん(22)=秋田県横手市=との激戦を制した。小野さんは「自分のベストと上位を狙えるように頑張った。勝ちたい気持ちで最後は押した」と喜びを語った。

 3年ぶりの開催について小野さんは「コロナ禍でレースが中止になり、走るのが好きな人が集まってのレースは掛け替えのないものだったと実感していた。開催に感謝している」と話していた。

 また男子視覚障害者の部に出場した竹浪清春さん(77)=盛岡走友会=は「すごい。久しぶりの大会でへばらないで走れました」と完走を喜んだ。同会会長で竹浪さんの伴走者を20年ほど務めている十文字忠雄さん(70)に感謝しつつ「車道を自由に走るのが爽快、痛快。ここの道はとても立派だ」と語っていた。

 総合6位以内の結果(速報)は次の通り。(敬称略)

 ▽男子(1)小野隼太(金ケ崎町陸協)31分51秒(2)小川孝代(3)浅利政喜(TEAMアテルイ)(4)関口真哉(同)(5)佐藤広隆(6)清水翔一朗(TEAMアテルイ)▽女子(1)佐藤裕美39分11秒(2)三上爽子(3)堤佳子(東北大大学院医学系研究科)(4)菅原めぐみ(おとめがわ病院)(5)伊藤白百合(しらゆりレディース)(6)前田さと子(HNYGD.)

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