一関・平泉

母子保健業務に貢献 助産師・黒澤さん(山目)大臣表彰【一関】

優良助産師として厚労大臣表彰を受けた黒澤さん

 一関市山目の助産師黒澤真澄さん(62)は、長年にわたり地域に根差した母子保健業務に取り組んでいるとして、優良助産師の厚生労働大臣表彰を受けた。「今までやってきたことが実った。評価していただきうれしい」と喜びをかみしめ、今後の活動にも意欲を示している。

 黒澤さんは北海道出身。1991年に助産師の資格を取得した。夫の転勤に伴い、夫の実家がある一関市に移住。産婦人科医院の看護師長、市保健センター非常勤助産師などを務め、母子保健業務や看護教育などに従事した。2008年4月には、保健指導型助産所「マタニティ相談室くろさわ」を開設。母親らが気軽に悩みを相談できる環境づくりに努めるほか、同市や平泉町の委託を受け、新生児乳児訪問や産後ケアにも力を注いでいる。

 26日に県庁で表彰伝達式が行われ、野原勝県保健福祉部長が黒澤さんに表彰状を手渡した。野原部長は「妊産婦を取り巻く環境は変化しており、その中で助産師の役割は大きい。今後も地域で活躍し、後輩の指導にも取り組んでもらいたい」とたたえた。

 受賞を受け、黒澤さんは「これまでの活動が認められてありがたい。働く上でのモチベーションにもつながる」と感謝した。時代とともに妊産婦のニーズが多様化し、インターネット上で情報もあふれている中、どうしたらいいのか不安に感じている女性も多いとした上で、助産師のサポートが必要だと強調。「これからも悩みを抱える女性に寄り添い、力を貸してあげられるようにしたい」と誓いを新たにした。

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