北上・西和賀

発電実験児童が夢中 鬼柳小で出前授業 黒沢尻工高生徒が先生役【北上】

黒沢尻工高の生徒(右)から電気の仕組みについて教わる鬼柳小児童

 北上市の県立黒沢尻工業高校(佐々木直美校長、生徒492人)電気科は23日、市立鬼柳小学校で出前授業を行った。生徒たちが「先生」となり、児童たちに実験を通じさまざまな電気の仕組みや特性を伝えた。

 同校では14年前にエネルギー教育実践校指定を受けたのを機に、近隣小中学校で出前授業を実施。2022年度初となった今回は電気科課題研究出前授業班の19人が出向き、鬼柳小の4年生54人に火力、風力発電や電磁石、おむつ電池、ソーラーカーについて説明した。

 児童たちは風力発電の模型でうちわを使ってプロペラを回転させ、手回し発電機を実際に回して発電。先生役の生徒は「電気は火力や風力、ソーラーパネル(太陽光)、波力、温泉の地下熱などどいろいろな力を使ってでき、作られた電気は光や音、動力にもなる」と説明し、児童たちが次々と質問を寄せていた。

 さらに、電磁石を使いクリップでキャラクターを持ち上げたり、おむつの素材やソーラーカーを使った発電の仕組みを学び、児童たちは夢中になっていた。

 児童たちは理科で電気を学習しており、理解を深めた様子。伊藤羽凰君は「電磁石は人の力でも取れなかった。分かりやすく教えてくれて楽しかった」と充実した表情。荒川巴那さんも「電気はいろいろな形ででき、使い方があると知った。理科でも生かせると思う」と目を輝かせた。

 風力などエネルギーの仕組みを教えた小野寺勝己さんは「みんな興味を持ってくれ、質問も多くてびっくりした。今後も小中学生や大人にも教えていきたい」と意欲的に話していた。

 21年度は新型コロナウイルスの影響で出前授業はできなかったが、今年度は各小中学校に出向き、秋の「きたかみ・かねがさきテクノメッセ」にも出展を計画している。

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