一関・平泉

青木氏3選 平泉町長選 2期連続無投票

 任期満了に伴う平泉町長選は、2日告示された。同日午後5時で締め切られた立候補の受け付けは無所属で現職の青木幸保氏(68)=同町長島字前林=以外に届け出がなく、青木氏の2期連続無投票による3選が決まった。町選管による当選証書付与式は、7日午前10時から町役場で行われる。同町長選で同一候補者の2期連続無投票は、1989年6月以来33年ぶり。

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 立候補届け出の受け付けは午前8時30分から町役場で行われ、受け付け開始と同時に青木氏の代理人が訪れ、届け出を済ませた。

 同町平泉字鈴沢の選挙事務所では、新型コロナウイルス感染が確認された青木氏が欠席した中、午前8時から神事と出陣式で当選を祈願。9時から事務所前に集まった支持者ら約100人を前に第一声を行った。

 総括責任者の鈴木穂嘉実後援会長に続き、応援に駆け付けた町議の代表や元町長、町内商工団体の代表5人がマイクを握り、最後にガンバロー三唱で必勝を期した。選車には後援会幹部が交代で乗り、町内をくまなく巡り支持を求めた。

 無投票当選決定後に町内のホテルで予定していた祝勝会は延期。午後5時30分から事務所前で開かれた当選報告会で鈴木後援会長は「参加できなかったが、青木さんとわれわれ後援会は一体。皆さんに厚く御礼申し上げる」と語った。

 当選を受け青木氏は「これまで2期8年、町民の皆さんのお力添えがあってさまざまな課題に取り組むことができた。2期連続無投票の結果は白紙委任されたという意味ではないと考えており、今後も声なき声にしっかり耳を傾けながら、町民総参加の持続可能なまちづくりに向け、チーム平泉で3期目に臨んでいく」とのコメントを発表した。

 青木氏は1月23日にいち早く立候補を表明。その後は対抗馬出馬の動きがないまま、青木氏が独走する形で告示日を迎えていた。

 青木 幸保氏(あおき・ゆきお)県立水沢農高卒。1988年平泉町議に初当選し2000年から副議長1期、08年からは議長を2期。議員7期目途中、14年8月の町長選に議長を辞職して出馬し初当選。現在2期目。同町長島字前林70の2。同町出身。68歳。

公約

 ▽新型コロナウイルス感染症対策をさらに進める▽魅力のあるしごとを生み出し、働く場をつくる▽平泉の魅力を新たな流れに結びつける▽暮らしやすく安全・安心なまちをつくる▽教育の振興を図る▽健康で安心なくらしを守る▽若者・女性・子育て世代の支援を進める▽世界文化遺産の保存と活用を進める

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