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大谷104年ぶり偉業 ベーブ・ルース以来 2桁勝利、2桁本塁打

アスレチックス戦に先発し、今季10勝目を挙げたエンゼルスの大谷。1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりに同一シーズン2桁勝利、2桁本塁打を達成した=9日、オークランド(時事)

 米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手(花巻東高出)は現地時間9日(日本時間10日)、敵地で行われたアスレチックス戦に先発投手兼2番指名打者(DH)で出場し、6回を無失点に抑える好投で初の10勝目(7敗)を挙げた。打者としてもこの試合で25号本塁打を放ち、1918年のベーブ・ルース以来104年ぶりの偉業となる同一シーズンでの2桁勝利、2桁本塁打を達成した。【面に関連】

 試合は、エンゼルスが三回無死三塁から1番フレッチャーの左前適時打で先制。五回には大谷の内野安打を足掛かりに無死一、二塁とすると、4番ウォードの3点本塁打で突き放した。七回には大谷が自らを援護する25号本塁打を右翼席に運び、勝負を決めた。

 大谷は一回に安打を浴びたが併殺で乗り切ると、走者を出しながらも要所を締め、相手に主導権を渡さなかった。三回には打球が足に当たって苦悶の表情を見せる場面もあったが、その後も好投を続け、六回終了後に降板。救援陣も粘って5―1で勝利し、大谷はメジャー5年目で初めて10勝に到達した。

 大谷は6回91球を投げ無失点4安打5奪三振3四球で防御率は2・68。打者としては降板後の八回に代打を送られて交代し、3打数2安打1本塁打1打点1四球で打率は2割5分6厘。

 今季から先発投手がDHを兼務できる通称「大谷ルール」が採用され、5年目で初めて開幕投手を務めた4月7日のアストロズ戦から投打同時出場。同20日のアストロズ戦で今季初勝利を記録し、チーム状態が苦しい中でも6月9日のレッドソックス戦から6連勝をマークした。10勝目を懸けて臨んだ後半戦初戦(7月22日)のブレーブス戦からは3連敗を喫していた。

 達増拓也知事 野球の神様、ベーブ・ルースの記録と並び、米国の歴史にも輝く偉業を達成したことは、県民にとってこの上ない誇りであり、大変うれしいニュース。大谷選手がメジャーリーグで活躍する姿は、スポーツに取り組む子供たちにとって大きな励みになるとともに、県民のみならず、日本中、世界中の人々に明るい希望をもたらしている。シーズン後半戦もますますの活躍を祈念する。

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