一関・平泉

燃え盛る 縄文の炎 3年ぶりに開催 藤沢野焼祭【一関】

3年ぶりに赤々と燃え上がる炎が会場を照らした藤沢野焼祭

 一関市藤沢町の一大イベント「縄文の炎・藤沢野焼祭(のやきまつり)」(実行委主催)は13日、同町の藤沢運動広場「特設縄文村」で3年ぶりに開幕した。断続的に雨が降るあいにくの天候となったが、市内外から寄せられた400点を超える作品を窯で焼成。燃え盛る炎が会場を赤々と照らし、来場者が古代ロマンに思いをはせた。最終日の14日は、審査と表彰式を行う。

 同祭は考古学者・塩野半十郎の指導の下、1976年に「縄文野焼き」を再現したのが始まり。縄文人の心と文化を今によみがえらせる機会にと続けてきたが、新型コロナウイルスの影響で2年連続で開催を取りやめた。

 3年ぶり45回目の今回は、子供ら地元の住民をはじめ、全国の高校生を対象にした審査枠「熱陶(ねっとう)甲子園」もあり、個性豊かな粘土作品が出品された。

 開催に当たっては、マスク着用はもちろん、消毒や検温など新型コロナ感染防止対策を徹底。初日は午後3時から七つの窯に作品を投入し、6時に火入れの儀を行った。各窯では深夜まで木材がくべられた。

 千葉均実行委員長(70)は「45回を数える藤沢自慢のお祭り。人口減少など問題はさまざまあるが、次の世代を担う小中高生からの出品もあった。できることをやって続けていきたい」と思いを語った。

 14日は窯出しを行い、午前9時からの審査で塩野半十郎大賞のほか、市長賞や岡本太郎賞、池田満寿夫賞、縄文野焼賞などを決め、その後に表彰式を行う。

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