一関・平泉

たまご湯あす再開 千厩・小梨【一関】

たまご湯の玄関に10月からの再開を告知する張り紙を張る遠藤部長

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い8月から2カ月間休業していた一関市千厩町小梨の畑ノ沢鉱泉「たまご湯」は、10月1日に営業を再開する。地元自慢の鉱泉はコロナ禍に燃料高騰も加わり厳しい経営が続いており、料金の見直しにも理解を呼び掛けている。

 たまご湯は明治の頃に発見された鉱泉を地域おこしに生かそうと、同町小梨字小林地内に2004年2月、地域手作りの公衆浴場としてオープン。「お湯から上がってもいつまでも体がぽかぽかする」などの評判が口コミで広がり、県内をはじめ宮城県内からも多くの入浴客が訪れている。

 たまご湯を運営する第10区自治会鉱泉部(遠藤孝志部長)によると、多い時は年間1万6000人程度の入浴客が利用。11年の東日本大震災の際は一時鉱泉の湧出が止まったものの、すぐに復活し、津波で被災した沿岸地域の人たちの無料入浴なども受け入れた。

 コロナ禍の打撃は大きく20年は緊急事態宣言などで2カ月間の休業。再開後は営業時間を午前10時~午後5時に短縮、マスクの着用や手指消毒などの感染防止対策も徹底していたが、以前ほどの客足は戻らず、今年5月からは第2・第4水曜日の休業を毎週水曜日に増やして営業していた。

 遠藤部長は「コロナに加え燃料代も高くなり大変だが、来年で開業20年になることから何とか続けようと再開を決めた。燃料高騰で一部料金の改定をしなければならないので、利用客の皆さんにはご理解をお願いしたい」と呼び掛ける。

 30日は関係者で施設の掃除を行い利用客を迎える。来月1日以降の入浴料は大人600円、中高生300円、小学生100円。問い合わせはたまご湯=0191(53)2618=へ。

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