奥州・金ケ崎

文化活動 次代につなげ 体験会と舞台発表【奥州】

レッスン成果を披露する水沢スポーツクラブHipHopキッズダンスの子供たち
川西大念佛剣舞保存会員の指導で舞を体験する参加者

 奥州市芸術文化協会が主催する「おうしゅう伝統文化体験フェスタ」(岩手日日新聞社など後援)は9日、同市水沢の市文化会館(Zホール)で開かれた。伝統文化体験会と、こども芸術発表会を通じ、芸術文化に触れた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で停滞した芸術文化活動を継続するきっかけにしようと初開催。県と市文化振興財団が共催し、カメイ社会教育振興財団、県文化振興事業団、いわて文化芸術活動支援事業の助成を受けた。例年は1、2月に開いている奥州こども芸術発表会と初事業の伝統文化体験会を併催した。

 伝統文化体験会では、水沢くくり雛(びな)制作、伊藤流行山鹿踊(ししおどり)、生け花など七つのコーナーを設け、幅広い年代の参加を受け付けた。このうち川西大念佛剣舞では、同剣舞保存会員が指導。もみじこども園年長組の岩城圭信ちゃん(5)=同市水沢=は扇などを振って踊り、「面白かった」と楽しんだ様子だった。

 こども芸術発表会には市内の5団体のほか、おうしゅう伝統文化親子教室で二つの芸能を学ぶ子供たちが出演。同市立伊手小学校の獅子躍や川西大念佛剣舞子ども同好会などの郷土芸能をはじめ、例年の発表会では出演が少なかった現代芸術から前沢一輪車クラブアルスノーバ、水沢スポーツクラブHipHopキッズダンスも舞台に立った。

 子供たちは練習の成果を大きなステージで堂々と披露。このうち前谷地神楽クラブは12人の舞い手で御神楽を舞い、大きな拍手を浴びた。活動に参加している中山岳君(若柳小学校6年)は「自分の全力を出し切れた。中学校に入ってもできれば神楽を続けたい」と話していた。

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