一関・平泉

スポーツの秋駆ける 3年ぶり瀬古杯マラソン 花泉【一関】

3年ぶり開催の花泉マラソン大会「瀬古利彦杯」10キロの部でスタートする選手=9日、一関市花泉町・花泉体育館前

 第33回花泉マラソン大会「瀬古利彦杯」(一関市、市教委、市体育協会主催)は9日、同市花泉町老松の花泉体育館前を発着点としたコースで開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりとなった大会には県内を中心に遠くは北海道や関東地方から515人がエントリー。ゲストランナーに市河麻由美さん(世界陸上マラソン女子元日本代表、日本陸連公認コーチ)を迎え、秋深まる花泉路で健脚を競った。

 大会は、五輪マラソン男子元日本代表の瀬古利彦さんが母校の早稲田大競走部コーチだった当時、同町で合宿を行ったことを縁に開催。今大会では同町老松、金沢地内の折り返しコースで10キロ(一般・高校男女)、5キロ(一般男女・高校男女・中学男子)、3キロ(中学女子・小学4~6年男女)の3部門が行われた。

 開始式では、石川隆明副市長が3年ぶりの開催にこぎ着けた大会関係者の労苦をねぎらった上で「まずは完走、そして自己ベストを目指してほしい」とあいさつ。市河さんが簡単なストレッチの指導を行った後、午前10時の10キロの部を皮切りに3キロの部、5キロの部の順でスタートした。

 動物に扮(ふん)したりトラの縫いぐるみを詰め込んだ籠を背負ったりと、楽しみながら走る選手もいたほか、沿道では選手の家族や近隣住民らがのぼり旗や手製のボードを手に応援。ゴールした選手に完走証、各種目6位までの入賞者には賞状やメダルなどが贈られた。

 3キロの部(小学4~6年男子)11分32秒の記録で1位になった小岩聖君(11)=花泉6年=は「前の大会は4位で悔しい思いをしたので、練習の成果が出てうれしい。中学生になっても出場したい」と語った。

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