奥州・金ケ崎

児童と住民楽しく交流 会場全員で江刺甚句も 木細工小最後の文化祭

地域と合同での最後の文化祭で「江刺甚句」を踊る木細工小児童と住民

 学校統合のため2022年度末で閉校する奥州市立木細工小学校(川越浩子校長、児童5人)の最後の文化祭は15日、同市江刺米里字向木細工の同校で開かれた。新型コロナウイルスの影響でこれまで見合わせていたが、伝統だった地域との合同開催が再度実現。学校と住民が一体となって地域の和を再確認した。

 文化祭は、新型コロナ感染防止対策のため20年度は同校の単独で開催。21年度はステージ発表のみ合同となった。

 今年度は展示部門も合同となって例年の形に戻り、多数の住民や保護者が来場。児童のほか地元の米里7、8区住民や「お茶っこの会」の作品も展示された。ステージ部門では代わる代わる舞台に上がり、児童は詩の朗読や歌、演奏、住民は踊りなどを披露。このうち同校PTAによる「江刺甚句」は、うちわを手に会場の全員で楽しんだ。

 菊池由佳莉さん(5年)は「少し失敗しても声が小さくならずに最後までできた」と久々の住民との文化祭を楽しめた様子。田村徳子さん(67)=同市江刺米里字中屋敷=は「また小学校で文化祭を開くことができて最高。地区にはまだ若い人もいるので、閉校してからも子供たちの作品を地区の文化祭で展示してほしい」と願っていた。

 同校は江刺地域内の4校と統合し23年度から江刺ひがし小となる。

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