一関・平泉

球児の活躍祈る 創部120周年で記念式典 一関一高硬式野球部

元OB会長らの表彰などが行われた一関一高硬式野球部創部120周年記念式典

 県立一関一高硬式野球部創部120周年記念式典は23日、一関市山目のベリーノホテル一関で行われた。同部OBや後援会、来賓ら約60人が出席。旧制一関中学校時代からの部史や名勝負を振り返り、球児のさらなる活躍を祈念した。

 式典では物故者への黙祷(もくとう)、校歌斉唱に続き、1968年卒の佐々木一男実行委員長が部の戦績を振り返り「明治から令和と幾多の時代にあっても変わらないものはOB、現役選手の野球に対する高い志と情熱。現役選手にはこれまで以上に切磋琢磨(せっさたくま)し、再び甲子園出場を目指して精進されることを期待する」とあいさつ。一関一高の三浦顕悟副校長は「人間教育には勉強だけでなく部活動も重要」と同校における硬式野球部の重要性を強調した。

 76年卒の熊谷雄紀OB会幹事長が120周年記念事業の経過を報告。OB会長や監督などとして部や会の発展に尽力した10人(故人を含む)が表彰された。来賓を代表し、畠中祥夫同窓会長と佐野修弘後援会長がそれぞれ祝辞を述べた。

 最後に2007年卒の岩渕大地さんの音頭で野球部歌を声高らかに歌った。

 同日は式典に先立ちOB親睦野球が行われた。今後は記念誌が作成される。

 同部は旧制一関中時代の1901(明治34)年に創部。県内では旧制盛岡中(現盛岡一高)に次ぐ歴史を誇り、120年で1000人余りの部員が在籍した。2004年春の選抜高校野球大会に21世紀枠で出場するなど、春夏合わせて6回の全国大会出場を果たし、プロ野球の木村正太投手(元巨人)、阿部寿樹選手(中日)らも輩出している。

 21年に創部120周年を迎えていたが、新型コロナウイルスの影響で、盛岡一高を招いての記念試合のみ昨年実施し、式典などの記念事業は延期していた。

 被表彰者は次の通り。(敬称略)

 小原徹也、永澤卓三、佐藤守彦、三浦栄蔵、千葉幸七、菅原昌治、前田耕作、菅原克彦、小野寺弘行、小嶋甲子男

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