奥州・金ケ崎

地域の宝 元気に紹介 高学年、将来へ提案 伊手小学習発表会【奥州】

最後の学習発表会でふるさと学習の成果を発表する伊手小児童

 学校統合により2022年度末で閉校する奥州市立伊手小学校(澁谷浩校長、児童32人)の最後の学習発表会は22日、同市江刺伊手字西風の同校で開かれた。21年度から「ふるさと学習」で学んできた地域の良さを発表し、保護者や住民に郷土への親しみを示した。

 児童たちは総合的な学習と生活科で同学習に取り組み、地域を深く知り人、自然、文化の関わりも学んできた。同日は在籍の2~6年生がステージに立った。

 発表は5、6年生による伊手小金津流獅子躍(おどり)の「礼踊」で開幕した。2年生は、金名水や源龍水などの水や自然、特産のリンゴなど地域の宝について学んだ過程を劇で表現。3、4年生は田植えから稲刈りまでの体験と水生生物の調査を通して知った地元農業の歩みや動植物の豊富さ、水田の環境効果を紹介した。

 5、6年生は現在の同校ができるまでの歩みを劇にし、寺で行われた学校統合以前の授業、花巻市への地域初の修学旅行などを振り返った。両学年は最後に地域の将来の希望を発表し、閉校後の校舎の活用についての提案もあった。子供たちが心を込めた発表に、来場者からは温かい拍手が送られた。

 渡邊夏喜君(4年)は「緊張したが、たくさんの人が来てくれた中で発表できて良かった。閉校まで真面目に過ごしたい」と話していた。同校は23年度から岩谷堂、藤里の2校と統合する。

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