奥州・金ケ崎

看護の精神 胸に刻む 水沢学苑で戴燈式【奥州】

戴燈式で灯火を掲げる水沢学苑看護専門学校の1年生

 奥州市水沢字多賀の水沢学苑看護専門学校(石山隆校長、学生117人)で2日、2022年度戴燈(たいとう)式が行われた。看護実習の時期を前に、1年生36人が医療への献身に誓いを立てた。

 石山校長は「新型コロナウイルスの流行が一進一退の状況で、国際・国内情勢も混沌とする中、医療から福祉まで看護のニーズはますます高まっている。今日の決意を忘れず前に進んでほしい」と式辞。家族や職員が見守る中、1年生はナイチンゲール像の前で看護の精神を表す灯火を受け取った。新型コロナ対策で今年もナイチンゲール誓詞の唱和は録音放送となり、1年生全員が灯火を掲げ、看護に尽くす思いを示した。

 励ましの言葉では、上級生を代表し平野喬子さん(3年、同市江刺出身)が「実習では緊張で頭が真っ白になったが、患者さんから温かい言葉を頂き、自分にできることを考え行動するようになった。1人の患者と常に関われる看護学生だからこそできることもある」と呼び掛けた。

 1年生を代表し、後藤大空さん(同市江刺出身)は「祖父を看護する母の姿を見て看護の道を選んだ。今月からの実習は学んできた知識と技術を生かし、患者に寄り添い頑張る。仲間と支え合い精進したい」と誓いの言葉を述べた。

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