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本県、過去10年で最多 東北清酒鑑評会 純米の部優等賞数

 東北清酒鑑評会(仙台国税局主催)の2022年評価結果が10日公表された。県内では吟醸酒の部で4蔵元の4点、純米酒の部で8蔵元の9点が優等賞に選ばれた。純米酒の部の入賞場数・点数ともに過去10年で最多ながら、最優秀賞、評価員特別賞の上位入賞はなかった。

 清酒の製造技術と品質の向上を目的に毎年開催。昨冬に醸造され、半年ほどの貯蔵で熟成された清酒を対象に東北6県の酒造会社142製造場(うち本県17製造場)から271点(同33点)を出品。部門別では吟醸酒の部が120場137点(同12場14点)、純米酒の部は116場134点(同14場19点)。

 10月上旬に専門家らが味や香りなどの品質を評価した結果、吟醸酒の部41場、純米酒の部44場が優等賞に選ばれ、各部門の上位3場を決定した中から最優秀賞各1場、評価員特別賞各2場を選定した。

 本県からは吟醸酒の部で月の輪酒造店(紫波町)と岩手銘醸(奥州市)、浜千鳥(釜石市)、南部美人・馬仙峡蔵(二戸市)の4場4点、純米酒の部では赤武酒造(盛岡市)、桜顔酒造(盛岡市)、月の輪酒造店(紫波町)、泉金酒造(岩泉町)、酔仙酒造・大船渡蔵(大船渡市)、岩手銘醸(奥州市)、浜千鳥(釜石市)、南部美人(二戸市)の8場9点が優等賞に入った。

 最優秀賞には、吟醸酒の部は麓井酒造(山形県酒田市)、純米酒の部は稲川酒造店(福島県猪苗代町)がそれぞれ選ばれた。

 同局は「今年の吟醸酒は華やかな香りと膨らみのある味わいが調和した酒、純米酒の部は多様な原料米を使った個性豊かな味わいのある酒がそろった」と講評している。

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