県内外

石割桜冬の装い 盛岡・造園業者が雪囲い

支柱から張った縄を枝に結び付ける職人

 国の天然記念物・石割桜の雪囲い作業は29日、盛岡市内丸の盛岡地裁敷地内で行われた。市内の造園業者が太い幹にこもを巻くなどし、本格的な降雪季を前に冬支度を整えた。

 石割桜は、樹齢360年以上と推定されるエドヒガン。雪囲いは冬の寒さや雪の重さから幹や枝を守るため、80年以上にわたり手入れを請け負う市内の「豊香園」が毎年行っている。

 この日の同市の最低気温は6・1度(盛岡地方気象台調べ)。職人6人が約4・6メートルの幹回りにこもを何枚も丁寧に巻き付けたほか、雪の重みで枝が折れないように、高さ約13メートルの支柱から縄を張り、枝に結び付けた。

 同社の藤村尚樹社長(47)は「来年は(石割桜が)国の天然記念物に指定されてから100年。またきれいな花を咲かせるために、ゆっくりパワーを蓄えて休んでほしい」と願っていた。

 雪囲いは2023年3月中旬ごろに取り外される予定。

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