一関・平泉

来年度 指定管理移行 県立平泉世界遺産ガイダンスセンター 1団体が応募

来年度から指定管理者に管理・運営が移行される県立平泉世界遺産ガイダンスセンター=平泉町平泉字伽羅楽

 県は、平泉町平泉字伽羅楽の県立平泉世界遺産ガイダンスセンターについて、2023年度から指定管理者制度を導入する。民間事業者のノウハウなどを活用することでより効率的な管理・運営を進めるのが狙いで、期間は25年3月31日までの2年間を予定。希望する団体の募集には1団体が申し込んでおり、今後同センター指定管理者選定委員会による審査や県議会による指定期間などの議決を経て管理者が決まる。

 同センターは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)により世界文化遺産に登録された「平泉の文化遺産」や、拡張登録を目指す柳之御所遺跡などの資産を平泉を訪れる観光客に紹介する施設として柳之御所史跡公園内に整備され、21年11月開館。鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積約2400平方メートルある施設の北側には浄土の世界観や平泉の価値を映像で分かりやすく紹介するプロローグシアターをはじめ、平泉の文化遺産の構成資産や拡張登録を目指す資産をパネルや出土品などで紹介する展示室を配し、南側には学芸調査室や研究室、収蔵庫、事務室などが設けられている。

 開館2年目となる22年度の管理運営費は1億283万円となっており、県では昨年7月に指定管理者選定委員会を設置し第1回会議を開催。11月の第2回会議では指定管理者制度導入に向けた基本方針や募集要項を決め、指定管理を希望する団体の募集には12月26日の期限までに1団体の申し込みがあった。

 担当する県文化スポーツ部文化振興課では「応募のあった団体については1月中旬にも選定委員会を開いて審査を行い、指定管理者として認められれば県議会での議決を経て4月からセンターの管理・運営を担ってもらうことになる」としている。

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