奥州・金ケ崎

ポリ袋使いカレー作り 災害時役立つ炊事体験 JA江刺・親子フェスタ【奥州】

災害時を想定したポリ袋でのカレー調理を体験する参加者

 奥州市のJA江刺女性部と同青年部が主催する「2023JA親子フェスタ」は7日、同市の江刺農業活性化センターで開かれた。参加した親子らが管内産農産物を使った災害時の炊事体験などに取り組み、地域の食と農に親しんだ。

 両部が2013年度から夏に開催してきたが、新型コロナウイルスの感染拡大後は見合わせ、22年から冬のイベントとして再開した。

 同日は江刺地域内から小学生と未就学児、保護者ら17組40人が参加。女性部による炊事体験と、青年部によるカタパルト付き紙飛行機作りに取り組んだ。

 このうち炊事体験は、親子料理教室として以前も実施したポリ袋での炊飯をバージョンアップ。女性部でレシピを考案し、新たにカレーも加えたメニューで取り組んだ。

 食材には江刺金札米をはじめとする江刺産品を使用。カレーは火が通りやすいよう野菜は小さめに切るなどの工夫をし、食材をポリ袋にまとめた上で鍋に入れることで節水にもつながるといい、子供たちは部員らに教わりながら食材の切り分けなどを体験した。

 完成したカレーとご飯は持ち帰った。佐瀬絢香さん(岩谷堂小学校5年)は「ポリ袋を使ったことを生活にも生かしたい」と話していた。

 佐藤好枝女性部長は「災害時にご飯を炊けるのは基本で、そこにおかずも加えようとレシピを考えた。子供たちは一生懸命調理してくれた様子。みんなで同じ作業をする大切さも感じてほしい」と話していた。

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