奥州・金ケ崎

昔ながらの竹スキー製作 米里で世代間交流【奥州】

会員と一緒に竹スキーを作る児童

 奥州市江刺の米里振興会元気はつらつ部会(鶴田清会長)が主催する世代間交流会は14日、同市の米里地区センターで開かれた。昔ながらの竹スキー作りを通し、会員と地区内の人首、木細工両小学校児童、保護者らが触れ合いのひとときを過ごした。

 同部会は地区内の老人クラブの一つで、同振興会生涯学習部に所属している。幼い頃に会員が祖父母の世代から教わった遊びを現代の子供にも伝えようと、今回の事業を企画。新型コロナウイルスの感染拡大による1年の延期を経て実現した。

 同日は会員5人らが指導し、2~6年生と保護者ら18人が参加した。

 竹スキーは細い竹を複数並べ、針金でつなげて板状にして作る。つま先の反りは火であぶったり湯に浸けたりして、板を軟らかくして曲げるという。子供たちは慣れない素材や道具での作業ながら、会員や保護者の手伝いも受けて仕上げた。

 地区の学童クラブ・遊学スクールで滑り心地を試す予定。菊池梨花さん(木細工3年)は「初めての作業なので不安だったが、意外に簡単にできて面白い。スキーでお姉ちゃんと一緒や1人でも遊んでみたい」と笑顔を見せていた。

 鶴田会長(78)は「楽しく作業ができ、子供たちも楽しんでくれたようで地域のためにも実施できて良かった。人首と木細工は今年度閉校するので、子供たちの声が聞こえなくなるのは寂しい。来年も事業を開いて子供たちにものづくりを教えたい」と話していた。

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