奥州・金ケ崎

学びやに「ありがとう」 閉校控え寄せ書き 児童ら感謝込め窓拭き 梁川小PTA【奥州】

閉校記念行事で窓のシートにメッセージを書く梁川小の児童

 学校統合により3月末で閉校する奥州市江刺梁川字日ノ神の梁川小学校(千田昭宏校長、児童33人)で21日、閉校記念行事「光る窓」大作戦が行われた。児童と保護者がお世話になった校舎への感謝を込めて窓を清掃し、「寄せ書き」を残した。

 行事は同校PTA(今野聡会長)が主催。例年開いてきた「冬の親子運動会」に代えて実施し、児童と保護者、教諭ら約60人が参加した。

 児童らは各学年の教室の窓をきれいに拭いた後、中庭の窓に透明なシートを貼った“色紙”に向かってペンを取った。閉校についてのメッセージが書かれ、「梁川小学校ありがとう」「いつまでも忘れない」などの言葉が並んだ。保護者も多くが同校の卒業生で、教諭とともに学びやへの思いを書き込んだ。

 同日はこのほか、餅つきや餅料理での会食も楽しんだ。菊池彩芽さん(5年)は「小学校にありがとうとメッセージを書いた。学校は楽しかった。思い出や楽しいことをいっぱい残したい」と話していた。

 同校は江刺地域内の木細工、玉里、人首、広瀬と統合し、4月から新たに江刺ひがし小学校となる。

 自身も梁川小卒業生の今野会長(45)は「新型コロナウイルスの影響で冬の運動会もしばらくできず、統合について子供たちが意思表示ができる機会もなかった。最後に明るい思い出づくりができた」と目を細めていた。

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