一関・平泉

プラス思考でプレー バレー元日本代表・江畑さん 中学生に技術指導【一関】

実技を交えながらレシーブを指導する江畑さん(右)

 一関市体育協会主催のバレーボールクリニック&トークショーは22日、同市狐禅寺の市総合体育館(ユードーム)で開かれた。元バレーボール日本女子代表の江畑幸子さんが一関、平泉両市町の中学生にレシーブ、スパイクといった基本技術を指導。トークショーでは自身の経験を基に「プラス思考」でプレーすることの重要性を説いた。

 江畑さんは2010年に日本代表に初選出され、12年のロンドン五輪で銅メダル獲得に大きく貢献。21年3月の現役引退後は競技普及の活動などに力を入れている。

 同日はクリニックに中学生90人が参加し、トークショーに約150人が来場した。開会行事では、同協会の佐藤修蔵会長に続いて江畑さんが「きょうは自分たちから楽しんで吸収していくという姿勢を見せてほしい」と呼び掛けた。

 2人一組でのレシーブ練習では、江畑さんが「腕を振らない」「顎を引いて」「ボールの下に入る」などと生徒たちを指導。安定したレシーブとなるようアドバイスを繰り返したほか、実技を交えてワンハンドレシーブも手ほどきした。

 スパイクの練習では、なるべく高い位置でボールを打てるよう両腕を使ってジャンプすることや、トスされたボールをしっかり見て落下点に入ることなどを助言した。

 西村壮矢さん(12)=磐井1年=は「小学校からバレーボールをやっているが、改めて基本を学ぶことができた。セッターなので、トスを高く上げる技術を身に付けたい」、菊地琉斗さん(13)=同=は「分かりやすく教えてもらえたので、これからの練習に生かしていきたい」と意欲を見せていた。

 後半のトークショーでは、競技を始めたきっかけやレシーブが苦手だったという中学時代の話、五輪の思い出話などが紹介された。江畑さんは、中学時代のコーチに「上に行きたいなら今のレシーブでは駄目だ」と指摘され、レシーブの強化に取り組んだことが自らの成長につながったと回顧。積み重ねの大切さや成長期の努力が競技者としての実力を伸ばす要素になると話していた。

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2024年5月20日付
一関・平泉
2024年5月20日付
一関・平泉
2024年5月20日付
一関・平泉
2024年5月20日付