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漫画で三陸の食PR ガイドブック作製 岩手、青森5商議所

沿岸5商議所などでつくる実行委が作製した「マンガ・グルメ三陸街道(ご当地グルメ編)」

 三陸沿岸にある久慈、宮古、釜石、大船渡、八戸の岩手、青森両県の5商工会議所などは、各地の人気飲食店を漫画を通じて紹介するグルメガイドブック「マンガ・グルメ三陸街道(ご当地グルメ編)」を作製した。新型コロナウイルスに関する制限が緩和される中、三陸沿岸道の全線開通から1年が経過した沿岸部への誘客につなげたい考えだ。

 三陸道の利用拡大と地域の飲食店への誘客を目的に、5商議所と県北、沿岸両広域振興局でつくる三陸グルメマンガプロジェクト実行委員会が、「ラーメン旅情編」「海の幸編」に続く第3弾として企画、作製した。

 久慈市ゆかりの漫画家なかはら・ももたさん(千葉県在住)が実際に各地域の人気店を取材。各市2店舗ずつの計10店舗をオリジナル漫画で紹介している。店の雰囲気や提供メニューの特徴をはじめ、食べ歩いた様子や店主の思いなどを優しいタッチで描いたマンガとともに表現している。

 久慈市の洋食レストラン「HIBIKI SHOKUDOU」では短角牛ステーキプレートを紹介し、「ローストされたお肉に玉葱(たまねぎ)ソースが合いまくりでスゴうま!!」とおいしさを表現。宮古市の洋食店「たかしち」のグラタントーストは「めちゃ懐かしく優しいママの味」と旅情をかき立て、釜石市の鉄板焼き屋「なにわや」お薦めのチーズバジル味のたこ焼きには「まるで…タコのアヒージョがそのまま丸くなったみたい」と驚きを表現した。

 B5判、71ページ。実行委は1万3000部を作製し、各商議所をはじめ沿岸部の道の駅や観光施設などで無料配布している。

 事務局を務める久慈商工会議所の角野雄祐主事は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で飲食業界では苦境が続いている。三陸道を利用して沿岸部に足を運び飲食を通じて三陸を応援してほしい」と話している。

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